タイトル:複合スケールの作り方 今回私が皆様に御提示させて頂きます複合スケールの作り方は作り方の1つに過ぎません。 また別の発想で複合スケールになるということは考えられますので発見次第発表して参ります。 題材として用いる曲はOver The Rainbowです。この曲の8小節目の4拍目のB♭7と9小節目の1拍目、2泊目のAm(♭5)の箇所を使用致します。 三段階を経てリハーモナイズ致します。下記のコード進行の最下段の4段目のコード進行が今回の複合スケールの発生場所になります。 8小節目B♭7(#11)/♭Ⅱ7(#11)/B♭リディアン♭7スケール 9小節目Am7(9,11,♭13)/Ⅰm7/Aエオリアンスケール Am7(♭5,13)/Ⅱm7(♭5,13)/Aロクリアン♮13スケール テーマメロディがE♭で音価が二分音符です。キーはKey=E♭M7/Cm7です。 コードスケールはAエオリアンスケールになります。コードスケールは縦の音であって和音のことである。 ですがテーマメロディはE♭でこの音はコードスケールのAエオリアンスケールにはない音です。テーマメロディは横の流れである。 横の流れのE♭が縦の音のコードスケールに偶然その時出会う事によって、 コードスケール+テーマメロディのE♭音という複合スケールがここで発生することになります。 ⇓⇓⇓⇓ ``Aエオリアン+♭5スケール`` 従ってその複合スケールはAm7/Ⅰm7のアベイラブルノートスケールとすることが出来る。 上記の作り方を基本とするならば下記の作り方も許されることになる。 「アベイラブルノートスケールに付けたい音を付けて例えば``Aエオリアン+♭5スケール``と書いて8音スケールと説明して完成で良い。」 、、、、題材曲Over The Rainbowの8小節目から10小節目まで、、、、 8小節目E♭ E♭ Fm7 B♭7 9小節目Am(♭5) D7(♭9) 10小節目Gm7 Gm7 Em7 E♭7 ⇓⇓⇓⇓ 8小節目E♭ E♭M7 FmM7(13) B♭7(#11) 9小節目Am7(♭5,13) D7(♭9,♭13) 10小節目GmM7(♭13) Gm7 Em7 E♭7 ⇓⇓⇓⇓ 8小節目E♭ Em7(♭5) FmM7(13) B♭7(#11) 9小節目Am7(♭5,13) D7(♭9,♭13) 10小節目GmM7(♭13) Gm7 Em7 E♭7 ⇓⇓⇓⇓今回はここから変わります。 8小節目E♭ Em7(♭5) FmM7(13) B♭7(#11) 9小節目Am7(9,11,♭13) Am7(♭5,13) D7(♭9,♭13) D7(♭9,♭13) 10小節目GmM7(♭13) Gm7 Em7 E♭7 、、、、題材曲Over The Rainbowの8小節目から10小節目まで ~アベイラブルノートスケール付き~ 、、、、 8小節目E♭/Ⅰ/E♭イオニアンスケール E♭/Ⅰ/E♭イオニアンスケール Fm7/Ⅱm7/Fドリアンスケール B♭7/Ⅴ7/B♭ミクソリディアンスケール 9小節目Am(♭5)/Ⅱm(♭5)/Aロクリアン♮13スケール D7(♭9)/Ⅴ7(♭9)/Dhmp5↓スケール 10小節目Gm7 Gm7 Em7 E♭7 ⇓⇓⇓⇓ 8小節目E♭/Ⅰ/E♭イオニアンスケール E♭M7/ⅠM7/E♭イオニアンスケール FmM7(13)/ⅠmM7(13)/Fメロディックマイナースケール B♭7(#11)/Ⅳ(#11)/B♭リディアン♭7スケール 9小節目Am7(♭5,13)/Ⅱm7(♭5,13)/Aロクリアン♮13スケール D7(♭9,♭13)/Ⅴ7(♭9,♭13)/Dhmp5↓スケール 10小節目GmM7(♭13)/ⅠmM7(♭13)/Gハーモニックマイナースケール Gm7 Em7 E♭7 ⇓⇓⇓⇓ 8小節目E♭/Ⅰ/E♭イオニアンスケール Em7(♭5)/Ⅶm7(♭5)/Eスーパーロクリアンスケール FmM7(13)/ⅠmM7(13)/Fメロディックマイナースケール B♭7(#11)/Ⅳ(#11)/B♭リディアン♭7スケール 9小節目Am7(♭5,13)/Ⅱm7(♭5,13)/Aロクリアン♮13スケール D7(♭9,♭13)/Ⅴ7(♭9,♭13)/Dhmp5↓スケール 10小節目GmM7(♭13)/ⅠmM7(♭13)/Gハーモニックマイナースケール Gm7 Em7 E♭7 ⇓⇓⇓⇓今回はここから変わります。 8小節目E♭/Ⅰ/E♭イオニアンスケール Em7(♭5)/Ⅶm7(♭5)/Eスーパーロクリアンスケール FmM7(13)/ⅠmM7(13)/Fメロディックマイナースケール B♭7(#11)/♭Ⅱ7(#11)/B♭リディアン♭7スケール 9小節目Am7(9,11,♭13)/Ⅰm7/Aエオリアンスケール Am7(♭5,13)/Ⅱm7(♭5,13)/Aロクリアン♮13スケール D7(♭9,♭13)/Ⅴ7(♭9,♭13)/Dhmp5↓スケール D7(♭9,♭13)/Ⅴ7(♭9,♭13)/Dhmp5↓スケール 10小節目GmM7(♭13)/ⅠmM7(♭13)/Gハーモニックマイナースケール Gm7 Em7 E♭7 <各スケールの意味の違い> コードスケール、、、、コードスケールとは縦に使えるスケールで縦というのは和音の事である。 アベイラブルノートスケール、、、、アベイラブルノートスケールとはアドリブの際にコード進行上にある各コードに使っても良い音を低い方から並べてスケールにした物。 その際に注意されている点はコード主体で考えてあるのであってテーマメロディが出来上がったスケールに入っていなくても良いということになる。 従ってテーマメロディとは違う調のスケールになっていても良い。 Jazzの面白い所になるのだが、先の事からソリストがアドリブソロを取っていてソリストがテーマメロディとは違う調のアベイラブルノートスケールを演奏していて リズム隊がテーマメロディと同じ調を演奏していた場合、 ポリトーナリティという状態になっていて二つの調が同時に鳴っているというジャズならではの響きがこのアベイラブルノートスケールというシステムによって生まれる。 もちろんテーマメロディもアベイラブルノートスケールに含めても良い。テーマメロディとかテーマメロディフェイクならばテーマメロディに向かうアプローチノートとかも アベイラブルノートスケールに含めても良い。 もっと言うならば使った音がアベイラブルノートスケールだったとも云える。 モードスケール、、、、4つのペアレントスケールそれぞれから派生しているそれぞれ7つのスケールの事である。モード、又は、モードスケールと呼ぶ。 テーマメロディ、、、、どちらかといえば横の音になる。時間の流れに沿った音でありリハーモナイズするうえで変えてはいけない音になる。 リハーモナイズとは縦の音の和音を横の音のテーマメロディと基本的には音を合わせて原曲のコード進行とは違うコード進行に変えることである。 上記で言っている``基本的には音を合わせて``というのは縦の音である和音はコードスケールで そのコードスケールはテーマメロディを含む物を選ぶのが基本である、という意味である。 <気づき> 縦と横の音の表現は坂本龍一氏もやっていたのでこういう音の捉え方は間違っていないと云える。 関 匡兵 ファイル作成日時:2018年9月25日火曜日午後18時24分 |
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